先日、名古屋大学博物館へ行ってきました。
大学という場所は、いつ訪れても少しだけ特別で、
どこか背筋がすっと伸びるような空気があります。
「一般の人が入ってもいいのかな?」と一瞬ためらうような感覚も含めて、大学の魅力なのかもしれません。
こちらの博物館は誰でも自由に入ることができます。
館内に入ると、静けさとともに博物館特有の香りが広がり、
図書館のような落ち着いた空気を感じました。
展示は多岐にわたり、歩くだけで思考が広がっていきます。
特に印象に残ったのは御嶽山噴火の展示です。
当時の祈祷所の外壁の一部がそのまま残され、
噴石によって大きく傷ついた姿は、
自然の力の大きさを静かに伝えていました。
隣には実際の噴石も展示されており、
その大きさから現実の重みを感じます。
また「ムラージュ」という医学標本にも興味を惹かれました。
ドイツから伝わった技法で、
カラー写真がなかった時代に患部を蝋で再現し、
記録として残したものです。実物は非常に精巧で、
「残す」という行為の強さを感じました。
そのほか、クジラの標本や地震計、
化石や貝塚など多様な資料が並びます。
中でも印象的だったのは、木曽馬の馬糞から作られた紙です。
乾燥したフンの標本と一緒に展示されており、
思わず足を止めてしまいました。
説明には「においを嗅いでみてください」とありましたが
今回は忘れてしまい、
次回はぜひ試してみたいと思います。
向かいの「comone」は誰でも利用できるフリースペースで、
机や椅子が自由に置かれ、勉強する人や話す人がそれぞれの時間を過ごしていました。
静かで開かれた空間は、少しだけ学生時代に戻ったような気持ちになります。
知識を“見る”というより、時間や記憶の重なりを“感じる”
一日でした。
またふと訪れたくなる場所です。
最後まで読んで頂き有り難うございました。