2026.07.09 Thursday

ブログ

2026-07-08 15:54:00

外見は、言葉より先に始まる自己紹介なのかもしれません。

昨日、歯医者さんで、とても素敵なおじいちゃまに出会いました。

小柄な体に、紺色の夏物のシングルスーツ。 ボタンを開けた、肩の力がふっと抜けた着こなし。 頭には、黒いリボンが巻かれた上質なストローハット。

 

「あ、この方は、おしゃれを楽しんでいる方なんだな。」

そう感じたのは、高価なものを身につけていたからではありません。

帽子からのぞく襟足まで、きれいに整えられていたからです。

きっと普段から、ご自身を大切にされている方なのだろう。

会話をしたわけではないのに、そんなことが自然と伝わってきました。

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※イメージ画像です

そして、一番目を惹いたのは胸元でした。

ネクタイかと思いきや、よく見ると違います。

赤いスカーフを、ネクタイ代わりに結んでいらっしゃったのです。

紺色のスーツに鮮やかな赤が映えて、とても粋でした。

 

ところが、その洗練された装いとは対照的に、手には赤いビニール素材のエコバッグ。

そこには、大きなペルシャ猫の絵柄がプリントされていました。

そのアンバランスさが、なんともお茶目で思わず頬がゆるみます。

「きっと、お家で猫を飼っていらっしゃるのかな。」

そんなことまで想像してしまいました。

 

その姿を見ていて、ふと思ったのです。

おしゃれとは、完璧に整えることではなく、

好きなものがあって、 遊び心があって、

 その人らしさが自然ににじみ出ていることなのだと。

そして、もう一つ気づいたことがありました。

 

外見は、言葉より先に始まる自己紹介なのかもしれません。

私たちは毎日、鏡を見ます。

髪を整え、 服を選び、 身だしなみを確認する。

けれど、自分がどんな印象を相手に届けているのかを、

立ち止まって考える機会は意外と少ないものです。

 

言葉を交わしたわけではないのに、

私は「あぁ、この方はご自身を大切にされている方なんだな」と感じました。

それはきっと、服の値段ではなく、日々の暮らし方や、

自分を大切にする気持ちが、

自然と外見に表れていたからなのでしょう。

 

だからこそ、見ているこちらまで、

「あぁ、いいものを見せてもらったな。」

そんな温かい気持ちになりました。

帰り道、頭に浮かんだのは——

 

今日の私は、どんな印象を届けていただろう?

忙しいから。 今日はこれでいいや。 まぁ、いっか。

そんなふうに、自分を後回しにしていなかっただろうか?

髪を整えることも、 お気に入りの服を選ぶことも、

自分を大切にする時間のひとつ。

 

その積み重ねが、その人らしさとなり、言葉より先に伝わっていく。

昨日出会った素敵なおじいちゃまは、自分を大切にすることの意味を、

何気ない装いでそっと教えてくれたような気がします。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。